「マンマ・ミア!」の名曲 -『Slipping Through My Fingers』(私の指をすり抜けていくもの) [ミュージカル]
2005年11月27日(日)
遅ればせながら、ミュージカル「マンマ・ミア! (Mamma MIa!)」の1999年のロンドン初演時のオリジナルキャスト版CDを購入する。

「マンマ・ミア!」に使われているのは、すべてABBAのオリジナル曲で22曲。(アンコールで歌われる「Waterloo」と音楽のみ使われるものまで数えると27曲。)
ABBAのメジャーなアルバム「Gold」ばかりを聴いてしまっていて、

ちゃんと聴いたことのなかった「Gold」未収録曲の5曲、
「Honey, Honey」
「Under Attack」
「Our Last Summer」
「Slipping Through My Fingers」
「I Do, I Do, I Do, I Do, I Do」
をミュージカルのバージョンでよく聴いてみたかったのだ。
この中で、特に気になっていた歌は、
『Slipping Through My Fingers』
この歌は、ちょっとレアなせいかネット上の情報は少なめ。訳詞を見つけることができなかった。
娘が大人になって手元を離れて行くときの母親の寂しい心境を描写している、とてもいい詞。意訳に挑戦してみた。
「マンマ・ミア!」の中で、結婚式を控えた娘ソフィーの髪を梳かしてピンを留めて、母ドナが歌い上げる歌。ウェディングドレスを広げて置いて、しんみりとしている娘に母がやさしく、
「Hop in ! (ほら、飛び込んで!)」
私は、以前とても似たような経験をしている。
このシーンでは、娘の気持ちで母のことを想い出し、涙が出そうになるが、一方で、母になったこともないクセに母親の気持ちも痛いほど感じてしまって哀しくなる。
この場面で、近くに座っているアメリカ人のおばさまたちの多くが静かに涙を流されているのを目にしてきたが、歌をよく聴いてみて、その理由がよく分かった。
あまり知らなかったのだが、この歌は、1981年に日本のコカ・コーラ社が、宣伝のためにABBAに依頼して作られたオリジナル・ソングなのだそうだ。
レアな(?)『Slipping Through My Fingers』収録CD
ちなみに、今日、ミュージカルのオリジナル版で聴いてみた「Honey, Honey」、「Under Attack」、「Our Last Summer」、「I Do, I Do, I Do, I Do, I Do」の4曲は、
“More ABBA Gold: More ABBA Hits”(1996年)に収録。
また、「Our Last Summer」と「Slipping Through My Fingers」の2曲は、
“Love Stories”(1998年)にも収録されている。
『Slipping Through My Fingers』
作曲 ABBA (「マンマ・ミア!」のバージョン)
(意訳: Nanamism)
『私の指をすり抜けていくもの』
(母:ドナ)
学生鞄を持って
朝早く 娘は家を去っていく
手を振って さよならと言って
感情を打ち消した微笑みと一緒に
私は娘を見送る
よくある母の哀しみの波に打ちひしがれながら
それから、しばし座り込まずにはいられない
彼女を永遠に失ってしまうのではないか感じて
彼女がこれからまさに踏み込もうとしている新しい世界を共有することができないと感じて
私はいつでも幸せだった
楽しい小さな女の子だった彼女の喜びをいつでも共有することができて
私の指をすり抜けていく 彼女と私の過ごした時間のすべてが
私はそのひとつひとつの瞬間を思い出そうとしてみる
そのときに感じたことのすべてを
私の指をすり抜けていく 彼女と私の過ごした時間のすべてが
彼女がどんなマインドをもった娘なのか 私は誰よりもよく分かっている
いつだってどんなときだって 私は彼女の一番近くで
彼女が成長し続けていることを 見てきたのだから
私の指をすり抜けていく 彼女と一緒に過ごした時間のすべてが
朝寝坊した私たちの目にうつる
朝食のテーブル
少し眠そうな私たち
私はその掛け替えのない時を少し遠くに追いやろうとする
それから 彼女が去るとき
そこには どうしても消し去ることができない
雑多な感傷的な感情と
ある種の後悔に似た意識が残る
楽しかった冒険みたいな私と娘の暮らしの中で起きた出来事
一緒に出かけようと思っていた いろいろな場所
そう 幾つかの場所には一緒に行けたけれど
ほとんどの場所に 一緒に行けなかった
そして (もう一緒には居られないことを)ふいに私は理解できなくなる
私の指をすり抜けていく 彼女と私の過ごした時間のすべてが
私はそのひとつひとつの瞬間を思い出そうとしてみる
そのときに感じたことのすべてを
私の指をすり抜けていく 彼女と私の過ごした時間のすべてが
彼女がどんなマインドをもった娘なのか 私は誰よりもよく分かっている
いつだってどんなときだって 私は彼女の一番近くで
彼女が成長し続けていることを 見てきたのだから
私の指をすり抜けていく 彼女と一緒に過ごした時間のすべてが
(母と娘:ドナ&ソフィー)
ときどき思うの この心境を鮮明に保存できたらいいのにって
それから、それを時間という不思議な魔法から大切に守れたらいいのにって
私の指をすり抜けていってしまう・・・
(母:ドナ)
学生鞄を持って
朝早く 娘は家を去っていく
手を振って さよならと言って
感情を打ち消した微笑みと一緒に
「Slipping Through My Fingers」
[DONNA]
Schoolbag in hand
She leaves home in the early morning
Waving goodbye
With an absent-minded smile
I watch her go
With a surge of that well-known sadness
And I have to sit down for a while
The feeling that I'm loosing her forever
And without really entering her world
I'm glad whenever I can share her laughter
That funny little girl
Slipping through my fingers all the time
I try to capture every minute
The feeling in it
Slipping through my fingers all the time
Do I really see what's in her mind
Each time I think I'm close to knowing
She keeps on growing
Slipping through my fingers all the time
Sleep in our eyes
Her and me at the breakfast table
Barely awake
I let precious time go by
Then when she's gone
There's that odd melancholy feeling
And a sense of guilt
I can't deny
What happened to the wonderful adventures
The places I had planned for us to go
Well some of that we did
But most we didn't
And why I just don't know
Slipping through my fingers all the time
I try to capture every minute
The feeling in it
Slipping through my fingers all the time
Do I really see what's in her mind
Each time I think I'm close to knowing
She keeps on growing
Slipping through my fingers all the time
[DONNA & SOPHIE]
Sometimes I wish that I could freeze the picture
And save it from the funny tricks of time
Slipping through my fingers -
[DONNA]
Schoolbag in hand
She leaves home in the early morning
Waving goodbye with an absent-minded smile







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